多品種小ロット＋変種変量生産も増え、『自動化』を軸にした生産効率の追求
「島根富士通は1990年から国内でプリント板の製造から装置組み立てまで、一貫製造を行ってきました。近年はお客様のニーズも多様化したことで多品種小ロット生産が主になっているのに加えて、パソコン以外のお客様からの受託生産（EMS）によって変種変量生産への対応も必要となり、『自動化』を軸にしてあらゆる面で高い生産効率を追求していく必要がありました。」（執行役員 深井様）
モノづくりの進化を提案する、長年の信頼できるパートナー
「当社では30年に渡りパナソニックの実装機や印刷機などの設備を導入しています。同じメーカーの設備を更新するとデータやフィーダーの互換性があることも要因の一つですが、最大の理由は、なんといっても我々だけでは実現できなかったモノづくりの進化を、その世代世代で業界初の技術やスピードで対応してくれた信頼できるパートナーであることが最大の理由です。」（執行役員 深井様）
「一緒に変化してくれる」 現場目線のパートナー
「私が入社した20数年前からパナソニックさんの設備を使っています。継続して導入している理由は私たちと『一緒に変化してくれる』姿勢がとても気に入っているからです。生産方式を変える事は現場にとってはチャレンジングな取り組みですが、その中でパナソニックのサポートがあった事はすごく助かりました。そういう面で言うと私は現場で設備の修理なども行いますが、アフターサービスがしっかりしており、生産を止めずに稼働できる点も長く使い続けている理由だと思います。パナソニックの設備はモノづくりの思想が一貫しているので、マシンが代替わりしても安心して使用することができます。」（プリント板製造部 小村様）
QCDの大幅改善で筋肉質でフレキシブルな工場へ変身
「現場でのたゆまぬ改善とパナソニックさんと連携したハード・ソフトを掛け合わせることで、大幅な効果がでています。
Quality：シングルppm実現 Cost：人員▲40%減 Delivery：部品払い出しから完成までの時間▲30%減
まだ道半ばですが、経営的な観点からも非常に筋肉質でフレキシブルな工場へ進化することができました。」（執行役員 深井様）
「一緒に変化してくれる」 現場目線のパートナー
「一緒に変化してくれる点で効果をあげると、設備の生産管理情報と連携して部品切れをリアルタイムで予測したり、トレイ部品の残数を保持する事で稼働中に機種切り替えができる仕組み、そして設備の停止信号をもらって電子アンドンで一カ所で見れる仕組みなどの実現ができました。また自動機種切り替えでは他社設備も含む「実装ラインまるごとソリューション提案」をしていただき、省人化ラインの実現に貢献しています。ソフト面だけでなくハード面についてもNPMシリーズになって故障頻度が大幅に減りました。自分たちで保善できる領域が増えた事がライン停止抑制にも繋がっています。」（プリント板製造部 小村様）
印刷機・実装機のハードウェアに加えて、各種ソフトウェアを導入した感想やその効果を責任者と現場担当者の目線からお話いただきました。
実装を知り、島根富士通をよく知るパナソニックに期待
「我々は質・量を落とすことなく自動化を進め、生産性を上げてきました。さらなる進化として、SMT製造工程の完全自動化を狙っています。その実現にはSMT実装に長けていて、尚且つ我々をよく知る理解者が必要です。我々はそれがパナソニックさんだと思っています。パナソニックさんだからこその提案を頂き実現に向けたサポートを期待しています。」
※所属は取材時のものです。
古い設備の稼働率も上げながら常に進化する工場を目指して
「パナソニックさんのいいところは”レトロフィット”と呼ぶ従来品の改善も一緒にできる点だと思います。工場の中には古い設備もありますので、この古い設備の稼働率も上げる取り組みを進めていきたいです。そして、5MのばらつきをAIで自律的にコントロールするAutonomous Factory（オートノマスファクトリー）、この構想にも大きく期待していますので、ぜひ島根富士通でも一緒に実現していきたいです。」
製造統括部 プリント基板製造部<br>
小村 邦博様<br>
※所属は取材時のものです。
株式会社 島根富士通
ノートパソコンやタブレットパソコンなどのクライアントデバイスのプリント基板製造から製品組立まで一貫製造をおこなっています。多品種、小ロットに対応した製造ラインにより、高品質の製品をスピーディかつフレキシブルに世界中に提供しており、あらゆるところでスマートモノづくりを実践しています。
主力となるパソコンの生産において、消費者ニーズが多様化し多品種小ロット生産の生産が常態化。加えてコスト削減・品質向上の観点からも自動化への取り組みが急務となっていた。
パナソニックの実装ハードウェア・ソフトウェアを最大限に活用して自動化を推進。人員は40%削減する中で、生産性を30%改善、品質ロスも半減することができた。
我々の“こうしたい”というニーズを、パナソニックさんは一緒に支援してくれる信頼できるパートナーであるとともに、将来の目指す姿を協働できる良き理解者だと考えています。
お客様がお持ちのCAD・BOMデータを取り込み、部品データ・設備性能・ラインバランスなどを考慮した上で最適な部品配列、実装順序、複数基板に対する共通配列の決定を行い、生産データを作成。
さまざまな部品への対応・長尺基板対応も可能な、高生産性と高品質を兼ね備えた実装機。供給部の汎用性も向上したベストセラーモデル。
