光ディスクデータアーカイブシステム freeze-ray®
主な機能
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推定100年以上のデータ保存寿命をもつ光ディスクを記録媒体に使用。物理的に上書きできないライトワンス構造で、データの真正性を担保。
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光ディスク12枚を収納したマガジンを採用。複数のマガジンを装置内に格納し、ドライブシステムへの自動装填、書き込み/読み出しを実行。
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数十TBの小規模導入から数百PBの大規模データセンターまで、お客様のアーカイブニーズに対応。また、スケーラブルな拡張が可能。
「freeze-ray」は、大規模データセンターをはじめとするIT産業界固有のニーズに対応し、設計されたデータアーカイブシステムです。
大容量かつ高信頼性の光ディスクを記録媒体に採用することで、貴重な情報資産を長期間、安全に保存します。
データ完全性とトータルコスト削減を同時に実現し、コールドデータのアーカイブを最適化するソリューションです。
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大容量・スケーラブル
- 19インチラックあたり、最大3.19 PBの大容量を実現
- スケーラブルなモジュール構成で、データ量に応じた柔軟なシステム構成が可能
高信頼性
- 非接触型メディアのため、繰り返しの読み書きに強くデータ損失の心配なし
- 湿度や温度、光の影響を受けにくく、経年変化に強い
- 物理的に上書きできない追記型(WORM)構造により、データの真正性を担保
- RAID技術を適用し、不測の障害からデータを保護
トータルコスト削減
- 100年※の長寿命光ディスクの採用により、定期的なデータ移し替えコストを削減
- 常時通電や冷却用の空調が不要なため、電力コスト/CO2排出量を削減
※パナソニックにて実施中の加速度試験に基づいた推測値であり、保証するものではありません。
freeze-rayでは、次世代業務用光ディスク「Archival Disc」(SONY株式会社と共同開発)を採用。
100年以上のデータ保存に対応できる耐久性と、物理的に上書きできない追記型(WORM)構造により、データの真正性を担保。
12枚の光ディスクを高さ20.8mmのマガジンに格納することで、埃や指紋の付着、傷付きからディスクを保護。
500GBのArchival Disc使用時には、6つのドライブユニットで6枚のディスク両面に分散記録することにより、記録時 最大432MB/s、再生時 最大648MB/sの高速データ転送性能を実現します。また、データにパリティを付与することにより、RAID5やRAID6にも対応し、耐障害性の要求レベルに合わせて選択することが可能になっており、ドライブやディスクに不測の障害が発生しても、高い可用性と信頼性でデータを保護できます。
Archival Discを沸騰しているお湯の中に10分間浸しても映像再生できるかテスト
「HDD」「Blu-ray Discドライブ」「Archival Discドライブ」の転送レートを比較
freeze-rayでは、複数の機能モジュールを組合せることでお客様のニーズに合わせたシステムが構成できます。
最小構成は、ボトムモジュール、ベースモジュールと録再ユニット付き拡張モジュールを各1台導入することで実現できます。
最小構成では、500GBのArchival Disc使用時には、マガジンを最大装填数の152本まで追加することで、912TBまでの保存データ量の増大に対応できます。
19インチラックあたり最大7台のモジュール構成時には、3.19 PBの大容量を低ビットコストで実現します。
録再ユニット付き拡張モジュールの追加搭載により、更なるデータ転送の高速化も可能であり、導入後のフレキシブルなシステム拡張にも対応できます。
スマートなデータ管理
freeze-rayは、専用ソフトウェア「データアーカイバーマネージャー」の使用により、既存のITシステムにLAN経由で容易に接続可能です。複数台のfreeze-rayと全てのマガジンをまとめて1つのネームスペースとして管理することも可能で、必要なファイルがどのマガジンに保管されているかなどを気にすることなく、直感的操作でアクセスすることができます。また、Linux対応により、大容量の非構造化データの保存に最適なオブジェクトストレージも構築可能です。
データセンター
【課題】
データ量の増大により、バックアップコストが急増。
【解決策】
アクセス頻度に応じてデータを階層化。従来のバックアップ環境からアクセス頻度の低いデータを分離し、セカンダリーストレージであるfreeze-rayにデータ移行。
【効果】
ストレージシステム全体の運用コストを最適化。
科学技術・研究機関
【課題】
膨大な実験データを日々収集・蓄積・共有必要。メインストレージに不具合発生時は、過去データにアクセスできない。
【解決策】
大容量のfreeze-rayに全データを保存。メインストレージに不具合発生時は、freeze-rayからのデータ提供に切り替え。
【効果】
実験データの共有サービスを止めない。ランダムアクセスで、高速アクセスも実現。
【課題】
デジタル化した過去の映像資産や、最近の撮影素材・映像コンテンツを確実に長期保存したい。
【解決策】
古い記録メディアや紙の文書満載の資料室は、freeze-rayを設置した省スペースなデジタルライブラリーにリプレイス。
【効果】
貴重な映像資産を次世代に継承。マガジンはオフラインでの棚管理も可能。
膨大なデータをアーカイブし、世界中の研究者へ提供するサービスを止めないために
核融合科学研究所様
「蓄積した全実験データを世界中の研究者に対してオンラインで提供しています。それにはハードディスクのメインストレージを使用していますが、そこにトラブルが起きた時は、アーカイブシステムからのデータ提供に切り替える必要があります。サービスを止めない、ということが何より重要なのです。このため、データをアーカイブする先は、ランダムアクセスできるメディアであることが不可欠です。また、テープを使うと約3年に一度は新しく取り替える必要があるため、ランニングコストがかかるという問題もありました。」....
今、求められるデータアーカイブの重要性、課題とは?
株式会社ブロードバンドタワー
藤原 洋 社長
放送や医療など、様々な分野で求められるようになったデータの長期保存。長期的な情報保存はなぜ重要なのか、そしてその課題は何か。
科学技術をベースとしたベンチャー起業家の第一人者であり、現在も日本のインターネットを牽引しつづける藤原氏に、光ディスクを活用したデータアーカイブの可能性についてお話を伺いました。
IoT/ビッグデータ時代を切り拓くブロードバンドタワーが、パナソニックの光ディスクライブラリーに注目した理由とは?
株式会社ブロードバンドタワー
営業統括グループ シニアディレクター 樋山 洋介 氏
従来、データアーカイブのためのメディアとして利用されてきた磁気テープ。大容量化や耐久性も向上し、価格も安い。しかし、ビッグデータの「活用」という視点に立った場合、アーカイブメディアとしてのテープの限界が見えてくる。
今後のデータアーカイブの本命として、パナソニックの光ディスクライブラリー製品を選んだ背景と戦略を、販売パートナー企業の樋山氏に伺いました。
増大するデータの長期保存ニーズに応える500GBアーカイバル・ディスクを採用した6TBマガジン対応のfreeze-ray新シリーズ
大容量・高信頼性・高速データ転送を備えた光ディスクライブラリーで、貴重な情報資産を低コストで安心・安全に長期保存。
LB-DH6シリーズ | LB-DH7シリーズ | |
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対応マガジン | 6.0 TBマガジン(500GB アーカイバル・ディスク) 3.6 TBマガジン(300GB アーカイバル・ディスク) 1.2 TBマガジン(100GB BD) |
3.6 TBマガジン(300GB アーカイバル・ディスク) 1.2 TBマガジン(100GB BD) |
マガジン最大収納本数 | 532本 | 532本 |
最大容量 | 3.19 PB | 1.9 PB |
データ転送速度 (録再ユニット 2台あたり) |
記録時:最大 432MB/s 再生時:最大 648MB/s ※1 |
記録時:最大 432MB/s 再生時:最大 432MB/s ※2 |
※1 6.0TBマガジンをRAID0で使用時
※2 3.6TBマガジンをRAID0で使用時
- 本文中に記載のデータ容量は、1TB=1012bytes、全て未フォーマット状態の容量です。
- 製品の定格及びデザインは改良・改善により予告なく変更する場合があります。
- 本製品の寿命性能は、無破損・無故障を保証するものではありません。予めご了承ください。
100 GB Blu-rayディスク使用システム(LB-DH8 シリーズ、LB-DM9シリーズ)
世界をリードしてきたパナソニックの光ディスク技術
社会の情報化が進むにつれ、デジタルデータ量は幾何級数的に増大し続けています。
他のメディアと比べて、温度や湿度、光の影響を受けにくい光ディスクは、 定期的なメディアの交換に伴うデータ移行コストが不要。また、データ改ざんや上書きの心配もないため、 貴重な情報資産をセキュアに長期保存したいというニーズに応える理想的な記録メディアです。
およそ30年にわたって業界をリードしてきた、パナソニックの光ディスク記録技術。
今後もますます高まるデータアーカイブ需要を見据え、さらなる進化を追求していきます。
長期データアーカイブに最適なメディアとは?パナソニックの回答は、長年の実績を誇る「光ディスク」です。100年を超える長寿命※と優れた耐久性を持つため、メディアの頻繁な買い替え・データ入れ替え作業のための費用が発生しません。また、空調管理不要なため、大容量のデータ保存に伴う電力消費、CO2排出量を抑えることができます。
※最新の「Archival Disc」の場合。パナソニックにて実施中の加速度試験に基づいた推測値であり、保証するものではありません。
100 GB Blu-rayディスク使用システム
パナソニックとFacebookによる連携開発の背景
「freeze-ray」シリーズは、Facebookとの連携の下で開発されました。この連携において、 パナソニックは主に高密度光学技術、主要装置(光ディスク、ドライブ、関連ロボット)、 そしてデータセンターでのシステム制御を容易にするライブラリーソフトの開発で貢献しています。
Facebookは、データセンターのストレージシステムの設計、配備、管理、整備に関する 比類のない専門知識を提供。さらに、技術面や実際のデータセンターからの広範なフィードバック情報を 開発の各段階で提供することで、「freeze-ray」の開発に協力してきました。両社は今後も、 さらに高密度の光ディスクを使用した次世代システムの研究および開発に向け、 協力関係を継続予定です。
日本初の光ディスクで、世界市場を開拓へ。
データ爆発やAI活用の進展によって、膨大なデータを長期的に保存したいというニーズが高まっています。そのために必要になるのが「アーカイブストレージ」。HDDを除くと、長期アーカイブストレージの主流はこれまでLTOなどの磁気テープだったが、現在急速に存在感を高めつつあるのが光ディスクです。
光ディスクを活用したアーカイブストレージがなぜ急速に注目を集めているのか、弊社ストレージ事業開発センターの責任者がお話します。
※このPDFは日経BP社の許可により「日経コンピュータ」2017年8月31日号の広告から抜粋したものです。許可無く転載、引用することを禁じます。